夫のちんぽが入らない

 

 

水曜かなと熱ジャに行った時に買った小説

 

 

 

夫のちんぽが入らない

 

 

 

タイトルとは裏腹にしっかりとした文芸小説です(笑)

タイトルのインパクトとちんぽという言葉の汚さをおしゃれにクリーンにした表紙のギャップ、本屋大賞受賞作、そしてちんぽが入らなくても愛が貫けるって話なのかと自分とリンクさせた為読んでみました。

 

 

 

本当にたまたまなのか、自身がフォーカスしてるからなのか今回の小説も親の育て方や環境が人生において大きなものだと感じさせた。

小説だし、どれもドラマチックで、現実味がない特殊な育ちや不幸な環境であるが

大小はあれど、それぞれの人生の中である悩みや思考に大きく関わっていることがわかる。

同じくそれを感じた、西加奈子の小説  i   と比較してみた。結局のところ、恵まれた環境でも恵まれていない環境でもそれぞれの悩みがあって教育にも正解が無いし、不幸な環境だからといってそれを引きずるのも克服するのも自分次第だってことだ。

ここで言いたいのは、現時点ある環境ではなく、自分自身に植え付けられた思考や悩みに対することである。それに対して、乗り越えられたり自分で折り合いがつけられた時、親離れ、自立出来たということになると私は思う。

この小説を読んで単純に勇気付けられた。

主人公が後半、自分のめちゃくちゃな部分や残念なところを肯定しはじめた。ある意味開き直っていた。つまり自立出来たシーンなんだけど、世論や母親からの言葉のシガラミや言いたいことを言えなかった主人公が開き直ったのは物語のハイライトといえよう。自己肯定できた瞬間ですね。

次点で好きなシーンは最後の言葉。おしゃれな終わり方〜って思った(笑)

最後の一ページは、伝えたいことがぎゅっと詰まってた。

 

 

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未熟な私は否定しがちだし、型にはめがち。

相手を尊重することを今より大切にしていきたいな。

 

とにかく言葉遣いも面白いし、すごく読みやすかった!

 

 

 

かなちゃん、

i  読み終わったらいかがでしょう。