ふがいない僕は空を見た
ふがいない僕は空を見た/ 窪 美澄
少し前に読んだ作品だけど、
簡単に感想書いておく!
1つの物語の中で各々の登場人物がが主役になって何部かに構成されてる。
はじめの章の掴みが良くてスラスラ読めた。
ざっくり言えば、嫌な思い出とかあんまり人に知られたくないことととか、みんなそういうのあるよね、生きてればそんなことあるよ、大丈夫だよって少し肯定してくれるような本でした。
読んだ後は切なさというか、虚無感の中に少し光が差し込んだような気持ちになった。
うん。率直に好きでも嫌いでもない。今の自分には特に罪を感じてることもないし共感できなかった。ただ読みやすかった。
印象に残ってたところが1つあって、
主人公の母親は離婚してるんだけど、
元旦那は自由人。結婚する前は、そんな自由なところに惹かれて、理解できる女のふりして共感してた。けど家庭ができ子供ができ、家に向き合ってもらうために考えを押し付けた。
自由なところを好きになったのに、そこが原因でうまくいかなかった。
そういう人を選んだのに、相手を変えようとした、そんな自分を責めていた。
すごくあるあるなんじゃないかって思った。
ていうより、自由にしてるひとが好きなわたしにとって、リアルな話に聞こえた。
好きだし好かれたいしはじめは相手の考えやペースに合わせれても
段々そうも言ってられなくなるよね。
よく言うよね、好きになったところで嫌いになるとかさ。
うまくまとめられないけど
そうだよねぇ〜〜…って感じでした(笑)
終